大前流日本大改革
- 2011⁄10⁄08(土)
- 11:35
本書は、子供から大人まで、とにかく「ものを考えない」集団知能の低下した現代日本を様々な現象を通して分析し、その原因と解決策を示した大作である。
21世紀は答えのない時代。
今までの○×式の偏差値重視の詰め込み方式の教育を受けてきた日本人は20世紀型の答えのある世界では、大きな成果を上げる事ができたが、21世紀の答えのない世界に直面した途端、思考が停止してしまい、何をしてよいのか分からなくなってしまった。
歴代の首相を見ていれば一目瞭然だが、この国の方向性すら示す事ができない「ものを考えられない」リーダーしか出てこない、また国際的に通用する人物を輩出できないこの国をどう変革すれば良いのか、実に明確な指針を示した書である。
これから必要とされる人物は「ものを考える力」のある人物 「質問力」のある人物、加えて3種の神器である「英語」「IT」「ファイナンス」に磨きをかけた人物である。
そして、もう1つ加えるなら「リーダーシップ」これを大学時代に磨きをかけろと言っている。
クライマックスの第9章「勝ち組から学べ」と第10章「21世紀の教養」は、是非本書を読んでこの国をどう変革すべきか一緒に「考えて」頂きたいと思います。
著者の案に加えて、僭越ながら私のプランも書き加えます。
これは、日本の衰退を止めるのは、現実的に甚だ困難であるとの前提に立ち、国際競争力をどんどん失っていく日本が唯一誇れる分野である「観光」を売り物として立て直すプランです。
理由は
・世界一清潔で治安の良い国である。
・世界一食べ物がおいしい、様々な料理が堪能できる。
・世界一丁寧な接客、感じの良い対応ができる。
・京都・奈良を始めとした歴史遺産が豊富である。
・水道水が飲める唯一の国
これは、十分すぎるぐらいの売り物じゃないかと思います。
経済発展著しい中国・インドネシア・シンガポールを始めとするアジア各国に対して日本が優位に立てる数少ない分野であ ると思います
具体策としては、原発の影響のある東日本を救う為、大阪圏に一大カジノエリアを作り外貨を獲得する。
原則外国人しか施設に入れず、日本人が入場するには高額の入場料を取る。
関空・伊丹空港・神戸空港と3つの空港が近接している事をメリットとしてそれぞれ特徴を出し、神戸空港はそれに接続するモノレールを含めて24時間の空港とする。
カジノを中心として、京都・奈良の観光、大阪・神戸でのショッピング、四国徳島を中心とする最先端健康診断等を組み合わせたツアーとし、アジア富裕層を取り組んでいく。
英語・中国語のできる人材を積極採用し、語学力の習得が雇用に影響する環境を作り、この国の語学力を上げていく。留学生を始めとした近隣諸国から優秀な人材を移民させていく。
大阪圏である程度成功したら、福岡圏で、コンセプトを変えたものをつくっていく。
大前先生の案に加えて、こんなオプションはいかかでしょうか?
一緒に考える訓練をしてみましょう!


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